One step forward.

グダグダ&適当に〜。そして自由に遊ぶ。

長い長い1日(前編)

暑い。

 

今日、暑い‼️

 

控えめに言って初夏やん。

 

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1週間前に長野出張の時は雪が残ってたのに、

昨日、今日の大阪は初夏ですよ…。

 

まぁ、天気が良いとテンション上がるから良いねんけどwww

 

昨日は私が所属しております会社の社内行事がありまして。

 

全事業所の方々が集まってのパーティー

勿論、あたくしは初参加。

 

なのに。

 

なのに、カメラマンをせなあかん羽目になったんです。

 

 

 

…いやいやいや、俺、現場の流れとか空気とか解らんのですが。

 

進行の流れとかありますが、もっと言わせて頂きますと

 

 

初めてお会いする人やお話させてもらう人の方が圧倒的に多い筈なのに。

しかも上司とかばかりやのに。

 

 

そんな方々のテーブルに向かって

 

 

『はい、笑ってぇ〜』

 

『いきますよ〜、あっ、もう少し寄ってもらえますか?』

 

 

なんて言えるかぁ‼️

 

 

お前誰やねん。

ってなるやん‼️

 

 

まだ戎橋観光客に

写真撮ってもらえますか?

とか言われてカメラマンする方がマシやわ‼️

 

…あまり変わらん?

 

そんなこんなで金曜を迎えた訳です。

 

午前中は通常業務でしたが、

こういう時に限って色々忙しくなるw

 

…少し疲労を感じつつ、カメラを用意して先輩達と会場に向かう。

 

また会場が梅田のとあるホテルの20階。

こういう所に行くのは久々www

 

しかもパーティーってwww

 

移動中に先輩から一言。

 

『お前、今日のスピーチは決してコケんなよ。笑』

 

『我が社、最速の昇進をしたんやから、皆はどんな奴やって話題になってるみたいやぞ…(ニヤニヤ)』

 

 

…ん?(・∀・)

 

 

…何ノ事ヲ仰ッテルノデスカ?(・∀・)

 

 

脳内フリーズ。

 

情報プリーズ。

 

未確定要素バカリノ為、正常ニ作動シマセンデシタ。

 

リソース不足ノ為、容量ヲ確保シテクダサイ。

 

繰リ返シマス。リソース不足ノ…。

 

 

頭の中は真っ白。

 

 

一昨日とは比にならないくらいのフリーズっぷり。

 

一気に動揺が止まらなくなった俺を他の先輩が察してくれたようで、一言。

 

『毎年恒例で去年の途中から入社した新人や今年度新卒は壇上に上がって挨拶すんねん。聞いてないんか?

 

 

…聞いてない。

 

引き攣った笑顔で先輩方を見ると、

 

『いやぁ〜そりゃあ最速の昇進、我が社のエース、期待の超新星、我らを導いて下さるよしぼ(本当は苗字)様なら崇高なお話を我々に教えて下さるに決まっているでしょう。それどころか会場のボルテージは一気に最高潮になって会場全体が揺れるに違いない。ボヘミアンラプソディーやな(爆笑)』

 

 

…あ、あかん。

この人、俺を潰すつもりや。

 

どんだけプレッシャー掛けんねん。

最後のボヘミアンラプソディーはスルーしておくとして、これはあかん。

 

この人らといたら悪ノリが加速して会場で待ってる時にはハードルやなくて棒高跳びのバーくらいに高くなってしまう。

 

色々な不安と緊張が入り混じりながら、梅田に到着。

 

まだ会場入りまで時間があったので、駅周辺で喫茶店を探す。

 

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俺はこの時、事の重大さを知った。

 

今年で実は創業80周年を迎える。

確かに今年の4月1日付で昇進という書面を当日に頂いた。

それはHPやメールで全社員に通達される。

 

昇進についても当日まで俺は何も聞いておらず、

書面を観た瞬間は会社を上げてのエイプリールフールだと思っていた。

なんてユーモア溢れる会社なんだwとか割とガチで思ってたwww)

 

しかし、新しくなった名刺を渡されて、重圧というか責任感が俺を襲ったのを覚えている。

 

その後は有難い事に色んな先輩に弄られたり、そこまで評価してくださった上司の方々や選考が社長まで通った事に感謝して、普段通りに業務をこなしてきた。

 

入社して1年未満での昇進は異例だと色んな人に言われた。

会社としては新人だが社会人としては結構経っているので、

人一倍頑張らないと‼️

とは常に思っていたし、どんな人に会う時も肩肘張らず締めるところは締めながらも自分の意見を言っていた。

だからとても自信になったのも本音だ。

 

慢心してはいけない。

新卒だったり20代前半の子達とは観られ方は違う。

だから貪欲にならないと。

そればかりだった。

 

だから光栄ではあったが、

スピーチ?

しかも80周年の記念パーティーで?

 

そんな心構えしてまへん‼️

 

 

茶店でカンペを作ろうか迷ったが

考えが纏まらない。

 

つーか、何人来るのよ。

どんな感じなのよ。

役員や社長だけじゃなくて80周年の記念パーティーやから色んなお客さんが来るんちゃうん⁉️

 

 

カメラマンどころじゃなくなった。

 

…煙草吸いたい。

 

vapeにしたのに気がつけばコンビニでHi-LITE(メンソール)を購入していた。

 

そして会場入り。

 

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受付を済ましてネームプレートをもらおうとすると

『この箱からクジを引いて下さいね(ニッコリ)』

 

…ん?

何これ?

 

もしかして、席はクジで決めるの??

 

F-8

 

先輩や仲の良い同僚君達にクジの結果を聞く。

 

…。

 

……皆、席遠すぎやん。

なんで俺だけこんな遠いねん。

誰かぁF番の人居ませんかぁ⁇。・゚・(ノД`)・゚・。

 

 

Fのテーブルに視線を移すと…。

 

結構前やん。

 

座ってる人ら、初めて観る方やし、結構ナイスミドルの面々。

こりゃ課長、部長クラスやん。

つーか東京営業所とかの方々かな?

何て話そう…。

若い人居らんの?

 

 

パニックアゲイン。

 

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開始まで喫煙ルーム行って心を落ち着かせよう…。

 

 

喫煙ルームに入ると、仲良くして下さる先輩の方々が居たので安心…

と思ったのも束の間、

 

『おぅ、エース‼️〇〇さん、コイツですよ。我が社最速の昇進君は(笑)』

 

『こんな見た目ですし、いじられキャラやからイジってやってください(笑)』

 

『いつもとちゃうやんけ。一丁前に緊張してんのか?期待してんで(笑)』

 

…ここで己の日頃の行いを顧みる。

 

俺、何か悪い事したっけ?

 

そんな事を思いながら、

紹介してくださったので、初めてお会いする方に未だに治らない引き攣った笑顔を晒しながら挨拶をさせてもらう。

 

…思ってたのと違う‼️

 

そうこうしながら、80周年パーティーの幕が上がった。

 

まずは社長の有難いお話。

 

しかし、カメラマンをしなければいけない俺は

しっかり聞きたいのに周りをウロウロして一心不乱にシャッターをきる。

 

ふぅ、こんなもんか。

 

次に取締役の有難いお話。

 

ここでも会場を所狭しと動き回ってシャッターをきりまくる。

 

気がつけば、少し汗ばんできている。

 

次に勤続年数表彰や事業表彰などが続く。

 

そして各部門の今年の方針説明。

 

 

 

…ん?(・∀・)

 

 

…えぇ⁉️Σ(o∀O;)

 

 

事業部全員が壇上に上がんの⁉️

 

予想外。

 

カメラを持っていた手が震える

 

後ろに先輩方が立つって事はスピーチする時に観える視界からは仲の良い人達は誰も居ない事になるやん。

 

emergency‼️

 

頭の中で緊急事態のサイレンが鳴り響く。

 

 

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順序とか知らんけど、とりあえず自分の部署じゃないので、

どのような段取りなのか

新人さんのスピーチは何を言うのか

とにかく目の前の情報を取り零さないように集中して聞く。

(カメラを同じ親睦会役員メンバーに渡して…w)

 

おっ、新人さんの紹介か。

どんな感じなのよ。

どうなのよ。

 

…。

 

……。

 

………。

 

 

 

あかーん‼️

 

 

ちょ…おま…

…これ、あかーん‼️

 

 

新卒さんは2人入社した。

 

1人は男性。

1人は女性。

 

2人とも、会社のお花見でお会いしていたので面識はあるが、フレッシュな感じで微笑ましい。

 

素敵な挨拶だった。

 

そしてもう1人、俺と同じく昨年に中途採用になられた方。

年齢は明らかに俺より若い。

見た感じも堂々としている。

 

スピーチの内容を聞いて愕然とした。

 

す、素晴らしい。

キッチリしていて、更にイケボ

 

これってアドリブ?

本当は入社の時から考えてたんちゃうん?

 

って言いたくなるほど纏まっていて聞きやすく、マジでスタンディングオベーションしたくなるくらいのスピーチだった。

 

 

 

ヤバい。

 

…ヤバいヤバいヤバいヤバい。

 

年齢は関係無いかも知らんけど、これは凄い。

俺、こんな事言えんって。

マジで。

 

何だよ。ちくしょー。

こんな素敵な挨拶が序盤に来るとか反則やん。

もっとホンワカアットホーム&ユーモア全開で良いやん。

めっちゃしっかりしてるやん。

…この後じゃありませんように。

 

 

そんなナーバス&ネガティブな状態になっている場合は決まってこういう希望的観測は外れる。

 

 

『次に〇〇ソリューション営業部(俺の在籍している事業部)からの今年度の方針説明です。』

 

…ほらね。

 

(続く)

 

 

 

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